自然体験活動における子ども達に対する性的虐待事案に関して
2017年02月28日
去る2月9日に、新聞等の報道で、自然体験活動のキャンプやツアーを実施しているNPO法人の関係者による性的虐待事件が明らかになりました。
当基金は、被害にあったお子さまや保護者の方々のご心痛に心を寄せるとともに、このような事件が二度と起きぬよう、これまで以上に子どもたちの安心と安全が守られる「保養」事業実施のために活動を継続していきたいと考えています。
当基金は、原発事故という私たちの日常感覚をはるかに超える事態の中で緊急避難的に始まった「保養」の取り組みを支援すべく活動を行っています。しかし、多くの保養で大切にされている「放射能を気にせず、思いっきり外遊びをして欲しい!」というシンプルなコンセプトは、従来の自然体験活動に通ずるものがあります。
改めて本報道で気づかされることは、安全・安心な環境で過ごせる環境を子どもたちに約束することはどのような活動でも怠ってはならないということです。当基金では、そのために「保養の基本的な考え方」を策定し、研修会の実施、保養期間中のモニタリング、保養終了後のフィードバックなどを通じて、トータルな支援に取り組んでいます。
今後も、全国で保養に取り組む団体が、子どもたちや保護者の皆さまにとって本当に信頼できる活動を継続していけるよう、あらゆる方法で支援していく所存です。
尚、今回の事件の逮捕者が関わっていたとされる法人名は報道機関でも公開されていませんが「NPO法人自然体験活動支援センター(WEASC)」での活動が事件に関与していたとしてウェブ上で謝罪文を掲載しています。当基金は、この法人といかなる直接的な関わりも持ったことはありません。最後にこのことをご報告し、声明とさせていただきます。